無痛インプラントとは
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失った歯の機能を回復する治療には、ブリッジや入れ歯、インプラントがありますが、元の歯と同様の機能を取り戻す治療は、インプラントのみです。その理由は簡単で、ブリッジや入れ歯はあごの骨に固定されていない、つまり歯の根っこに相当する機能を補うことができないからです。
そうは言っても、インプラントは唯一手術を伴う治療です。手術に対する不安や痛みに対すす恐怖心などもあって、簡単には治療に踏み切れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
無痛でインプラント治療をするために
インプラント治療の痛みと言っても、手術そのものの痛みと術後の痛みが考えられると思います。手術中の痛みに関しては局所麻酔を行うため、基本的には痛みを伴うことはありませんが、その麻酔注射の痛みや手術に対しての恐怖心や緊張感が気になる方もおられると思います。
当法人のインプラント手術では、麻酔注射の痛みや恐怖心を和らげる麻酔を用意しています。
表面麻酔
麻酔注射を打つ前には、針を刺す箇所にゼリー状の表面麻酔を塗布します。2~3分時間をおくと歯ぐきが麻痺して針の痛みを感じなくなります。
笑気吸入鎮静法(笑気麻酔)
恐怖心が強い場合は笑気吸入鎮静法を追加することができます。笑気吸入鎮静法とは、鎮静効果のある笑気ガスを吸引することで、意識を失うことなくリラックスした状態を維持することができる鎮静法です。鎮痛効果もあるため、痛みも感じにくくなります。
吸引を中断することで比較的簡単に回復することができ、副作用も少なく安全性が高いことが特徴です。

痛みが少なく腫れにくいインプラント治療
当法人のインプラント治療は、術後の痛みや腫れにも配慮した低侵襲治療(切る範囲が少ない、出血が少ないなど身体へのダメージが少ない治療)を実践しています。
歯ぐきを切開する、骨から剥離する、縫合するといった、身体に負担がかかる手術を行うと、どうしても傷口に痛みが出たり、腫れたりといった症状が出てしまうものですが、当法人で扱うインプラントは、その8割以上を低侵襲治療で行っています。
術後の痛みが不安な方も安心して治療を受けていただけます。
無切開・無剥離・無縫合のフラップレスインプラント
当法人では、インプラント治療の80~90%以上をフラップレスインプラントという術式で行っています。通常のインプラント治療では、歯ぐきを切開して開き、インプラントを歯槽骨(歯を支えるあごの骨)に埋め込んだ後に歯ぐきを閉じて縫合しますが、フラップレスインプラントでは、歯ぐきにインプラントの直径程度の穴を開けて、その穴からインプラントを埋め込みます。切っていないので当然縫合の必要もありません。
身体への負担が少なく、治癒機関も早いという特徴があります。

フラップレスインプラントの流れ
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注射麻酔前1
オプションにはなりますが、恐怖心が強い方には笑気麻酔を行います。この麻酔は覚醒も早いため、手術後の車の運転も可能で、費用も安価で血圧・脈拍も安定します。
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注射麻酔前2
刺入部付近に表面麻酔を塗り、麻酔注射の痛みを軽減します。
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注射麻酔
麻酔注射には、麻酔液の注入圧を適切にコントロールすることで注射の痛みを軽減できる電動麻酔注射器を使用します。注射針には世界最細35Gの針(刺通抵抗値を33Gより15%低減)を使用するため、チクっとする痛みも殆ど感じません。さらに麻酔液をカートリッジウオーマーで体温位まで温めることで麻酔液注入時の違和感も軽減しています。
骨の密度が高い箇所や不良肉芽、のう胞は麻酔液が浸透し難いため、麻酔液の量を多くしたり、術中に追加をします。 -
切開
フラップレスインプラントでは切開はしません。直径4mm位の穴を開けるだけです。骨が少ない場合でも極力小さく切開します。
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歯肉剥離
フラップレスインプラントでは歯槽骨から歯ぐきの剥離は行いません。骨が少ない場合でも最小範囲で行います。
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骨に小さい穴を開けます
本格的なドリリングの前に骨に起始点を付け、小さい穴を開けます。この時に骨の硬さを確認し、硬さに応じてドリル、超音波切削器機、骨拡大器具を使い分けます。
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麻酔追加
開けた穴から骨内に麻酔液を入れて、麻酔の効果を高めます。
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穴を形成
骨が硬い場合はドリルを使用し、神経血管が近い場合は超音波切削器具を使用し万が一接触しても影響を最小限にします。また、骨が柔らかい場合はドリルを使用せず骨拡大器具を使用し、インプラント体が入る大きさに広げます。
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埋入
インプラント体を過剰な力がかからないように徐々に骨の中に入れます。
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埋入後
フラップレスインプラントでは切開していないため、縫合の必要がありません。金属のキャップを装着して1次手術は終了です。
縫合していないため、術後7~10日での抜歯もありません。
※痛み腫れが伴いやすい追加手術(骨造成・サイナスリフト等)を極力回避するために直径の細いインプラントや、長さの短いインプラントを選べるようにしています。
※詳しくは「フラップレスインプラント」をご確認ください。